生存バイアスバイアス

文章を書く能力の衰えを感じてきたので、ブログを定期的に書くことにしました。思い返せば学生時代なら、レポート等、それっぽい文章を書いていたのに対し、現在はほとんどプログラミング言語を書いているばかりで、自然言語では、Slackで短文を書くぐらいが関の山です。なので、文章力が落ちるのは当然といえば当然でしょう(元々それほど高いわけではありませんが)。

ということで、冒頭の繰り返しになりますが、これからブログを書いていくことにします。ペースとしては無理なく、週1ペースぐらいでしょうか。とりあえず2019年の目標としてみます。奇しくも、先週も書いていますし、年始からスタートしたことにできますね。

前書きはこの程度にしまして、メインテーマである生存バイアスについて書いていきます。

生存バイアスとは

生存者や成功者の発言にあるバイアスです。死亡者が物理的に口を開けなかったり、失敗者が口を開きたがらなかったり、 失敗者の発言が成功者のそれに比べて拡散力がなかったりといった理由により、バイアスがかかるという話です。

ちなみに「逆生存バイアス」というのもあるらしく、例えばある商品・役務に対して、高評価の人に比べて、低評価の人がレビューを書く傾向にあった場合、レビュー結果に逆生存バイアスがかかるということになります。

そんなに有名な言葉ではないと思うのですが(義務教育や高校で教わるわけでも、メディアで盛んに取り上げられるわけでもないので、雑学の範疇であるという認識)、Twitter*1の影響で、ここ数年、生存バイアスって使う人が増えた気がします。

実際にGoogle トレンドを見ると、それまでは断続的な盛り上がりしかなかったのが、2014年くらいから上昇傾向にあるように見えます。

また、ニコニコ大百科には個別ページがある(生存バイアスとは (セイゾンバイアスとは) [単語記事] - ニコニコ大百科)にも拘わらず、Wikipedia日本語版にはなく、認知バイアスのページ(認知バイアス - Wikipedia )内のリストにも上がっていない、という状況も、Twitter等の影響を感じさせるものであります。ちなみに英語版には個別ページ (Survivorship bias - Wikipedia) があります。

ネットでの使われ方は主に2種類あって、文字通り生存に関わる生存バイアス(「死ぬ気で働け、死なないから」等)と、成功失敗に関わる生存バイアス(成功者のアドバイス等。成功バイアスの方が正しいのでは)があります。前者の生存バイアスは、真っ当な指摘が多いので、今後は後者の生存バイアスについて言及します。

用語の説明もこれくらいにして、いよいよ主張に移ります。別に大した内容はないんですが。

生存バイアスバイアス?

生存バイアスに限らず、バイアスは至るところに存在しますし、それを意識するのは大切だと思います。

ただ、生存バイアスを気にするあまり、「これは生存バイアスだから」と成功者のアドバイスを無思考で切り捨てるのは、逆に「生存バイアスバイアス」に囚われてしまっていませんか(生存バイアスバイアスという言葉、一応自分で考えたつもりでしたが、先駆者*2が沢山いましたね)。バイアスを気にするあまり、バイアスに囚われるとはなんとも滑稽ではないでしょうか。

そもそもの話、生存バイアスのない主張なんてあるのでしょうか。「大学は役に立つ」だって、大学に通え、卒業できた人間の生存バイアスですし、「労働は生活の糧になる」だって、過労死しなかった人の生存バイアスです。あらゆる生存バイアスを取り除いた結果言えることなんて、栄養補給・睡眠は大事、程度の当たり前のことしか残らないのではないでしょうか。そして、そんな当たり前の主張に何の価値があるのでしょうか。

成功者の体験談なんて確かに、n=1のエピソードでしかなく、何の汎化性能もないかもしれません。でも、それを全部無視して何が残るんでしょうか。失敗者の失敗談もバイアスまみれです。

「生存バイアス >>>> 逆生存バイアス」バイアス?

大体書きたいことは書いたので蛇足かもしれません。

人類、ネガティブなことに対してポジティブなことに厳しい傾向にある気がします(主語が大きい)。

例えば、ご都合主義という言葉。語義的には、主人公に不幸が降りかかり続けるといった「(作者から見た)都合の良さ」にも使えるはずですが、あまり、そういった言説は見たことがありません(ゆゆゆ1期の最終話の展開をご都合主義と書かれているのを見たことがあるが、それまでの不幸パートはご都合主義ではないのか?)。

また、面白い話やいい話には、「嘘松」という人はよくいますが、不幸話に「嘘松」という人はあまりみかけません(不幸な人を傷つけまいとする、その人なりの優しさなのかもしれませんが)。

それと同様に、成功者の体験談には「生存バイアス」と言っても、失敗者の体験談に「逆生存バイアス」と言うことは少ないように思えます。でも、それってバイアスではありませんか。失敗者がたまたま0.01%の確率を引いただけで、失敗者の行動は正しい行動だったかもしれませんよ。

まとめ

飽きたので、雑にまとめます。

覚えたての言葉を使って悦に浸るのは卒業しような。

2600字程度だったので、次回からは3000字程度を目安にしようかな。

*1:完全に偏見ですが、Twitter、Togetter、はてなブックマークはてな匿名ダイアリー、といったものを指しています。何となく言わんとしていることが伝わるでしょうか。

*2:生存バイアスバイアス - Twitter検索

読解力とは

きっかけはこれです。

note.mu

まあ、言いたいことはわかります。特に単語を拾って文章を再構成する人の存在は、現実世界で観測し、「本当にいるんだ」と感心すらしたものです。

一方で、Twitter上で一方が相手の“誤読”に関して、「読解力がない」と相手を詰る人を見るにつけ、「あなたの文章 or 読解力も大概では」と思ってしまうことが多くありました(全てとはいいませんが)。そういうわけで個人的には、「読解力」は要注意単語だったわけです。

というわけで、気まぐれ(はてブは初めてです。)に

はてブの主要客層である読解力皆無バカへの対策を文章に施すためには|古都こと|note

自分の文章には瑕疵はなく、相手のブコメは誤読なく読めているという自信がおありのようで大変羨ましいですね。 <a href="/jou2/">id:jou2</a> Twitterのリプライにあたるのはnoteにある米欄では。そもそも他サービスとの比較自体不適当ですが。

2019/01/04 06:09

b.hatena.ne.jp

と、こんなコメントを書いてしまったら(id:jou2 以下は下のコメを受けて追記しました。)

はてブの主要客層である読解力皆無バカへの対策を文章に施すためには|古都こと|note

ブクマカへの批判はちょいちょいやるべきだと思う。中には安全圏から石投げれると思ってる人もいるので。ここは聖域じゃあない。そのブコメTwitterでいうところのリプライである自覚ある? <a href="/educated_idler/">id:educated_idler</a> 君とか特に

2019/01/04 10:30

b.hatena.ne.jp

と、名指しでご高説賜ってしまったので、ちゃんと安全圏じゃないところに出てきました。もうはてブはやりません。まあ、これとか本当にしょうもなくて、

そのブコメTwitterでいうところのリプライである自覚ある? 

Twitterのリプってリプライチェーンとかできて、コミュニケーションが行えるのに対し、ブコメは返信とかもしにくく(親切な方にメタブコメ?というのを教えてもらったが)、全くコミュニケーションに向かないと思うんですが、逆にどこら辺が似ているんですかね。

はてブの本質はどちらかというとはちまとかのコメ欄の方が近いと思いますが。

そもそもnoteに公式コメント欄あるし(どうせ返信されなさそうだったので書きませんでしたが)。

逆にリプだと思って、見知らぬ人へこんなブコメしている方が私からしたら信じられないんだよなぁ。 セクハラはOKなんですかね?

ブックマークの蝿共

蝿なのかチンカスなのかハッキリしろ。それともお前のちんこは洗ってないと蝿だらけになんのか?

2018/12/27 16:01

b.hatena.ne.jp

こんなお気持ちでしかないアレは放っておいて本題に移ります。

 

読解力とは

読解力って何なんでしょうか。ありがちなWikipediaからの引用をしてみます。

読解力(どっかいりょく、:reading comprehension)とは、一般的には文章などを読み解く能力を指す。とりわけ日本では、国語教育を想定した上で、「教材としての文章の内容を正確に読み取る」という意味合いで用いられることが従来より多かった。 

読解 - Wikipedia

大体イメージと相違ないのではないかと思います。では、どうしたら「読み解けた」ということになるのでしょうか。

筆者の意図通りに解釈したらでしょうか。なわけはないですよね。

自分の文章には瑕疵はなく、相手のブコメは誤読なく読めているという自信がおありのようで大変羨ましいですね。

私はこのあたり意図というのを意識していて、id:jou2 さんは皮肉であると解釈したようですが、「これはいつも私は自分の文章の瑕疵を疑ってしまう人間なのでただただ羨ましくて書いた」と私が補足した(実際3割くらいそういった気持ちはあります。)ら、皮肉であると解釈した人は誤読をした、読解力のない人間となるのでしょうか。明らかにおかしいですよね。

個人的にはWikipediaにある、「教材としての文章」というのに鍵があると思っています。

「教材としての文章」はある筆者が書き、他の第三者が解釈をし、“正しい”と保証された解釈が与えられた文章です。 そこに筆者の意図が介在しないのは、こういった企画にも現れている通りです。

togetter.com

私はテレビを持っておらず見れていませが、まとめを見るとやはり筆者の意図と問題の回答が食い違うことがあったようですが、だから問題が間違っているのか、と問われれば私は、それで“間違っていない"と言う意見であり、これで読解力は測れるのだと思います。

正しい解釈とは

ただ、次は誰がその文章の正しい解釈を与えるのかという問題が出てきます。例えば大学入試であればその大学の先生(全てまたは多くが教授?)が作問します。そういったプロフェッショナルに任せるのが1つの手でしょう。

一方で、例えば4択問題で正解率10%みたいな問題があったとして、その正解って“正しい”解釈なんでしょうか?

この問題、自分が誤用とされる単語に感じることと共通するところがあります。例えば、確信犯は約7割が意味を勘違いとか書かれると、「いや、それってもはや正用なんじゃ・・・」と思ったりもします。(実際既に転じた判断がされているようです。 確信犯(かくしんはん)とは - コトバンク

 

togetter.com

要するに、自然言語は私達がコミュニケーションを行うためのツールでしかなく、意思疎通さえできれば“正しい”とか“誤り”はないとも言えます。通じれば、「草生える」等のスラングだって“正しい”言葉です。そういう意味でいうと、多数決により“正しい”解釈を決めるというのも、選択肢としてはありでしょう。

もちろん入試という観点ではあらゆる意味で不適当でしょうが、日常生活においては問題ないはずです。

相手の読解力を咎める前に

自分の文章を相手が誤読したと思ったとき、以下のような可能性があります。

  • 自分の意図が、自分の文章に正しく反映できていない
  • 上は満たしているが、別の解釈が可能である
  • 上2点を満たしていると思い込んでいる(他者による保証はありますか?)
  • 相手が誤読している

さらに、誤読したと思った根拠が相手の文章であれば、さらに以下のような可能性があります。

  • 相手の意図が、相手の文章に正しく反映されていない
  • 上は満たしているが、別の解釈が可能である
  • (相手の文章を)自分が誤読している

まあ、よくも色々可能性はあるのに、相手の能力のせいだとを確信できるものだと、自分の文章に自信のない私からすれば驚くものです。

あと、相手が自分が些事だと思っていることに対して何か意見を書いた場合以下のようなことを考えるとよいかもしれません。

  • そもそも相手が別に主要素だと思って書いているとは限りません。(これ結構誤解している人多くないですか。別に全員が記事の要旨を書くわけではないと思うんですが。)
  • 自分が些事だと思っているだけで、重要な根拠になっていたりしませんか
  • その文章を誤読していませんか

まあ、普通にわけわからないところにツッコミをいれる人はいますが。

文章によるコミュニケーション疎通に障害が起こった原因は、自分の文章力がない or 相手の読解力がない みたいな単純な話ではありません。自分の文章がイマイチ+相手の読解力がイマイチみたいなのがほとんどでしょう。プロの作家でさえ、自分の意図を100%伝えられていないのです。況や素人である私をや。

ちなみにタンポポ記事について

私は読解力がないので、結局理解できませんでした。みなさんは何が主題だと思ったのでしょうか。

  • プログラミングが向いていない人はやめろ
  • プログラミングができない人へのアドバイス
  • プログラミング教育をやめろ

この辺りの解釈だけでも十分ぶれたりしませんかね。

まあタイトルを素直に読めば一番上なんですが、最近は釣りタイトルみたいなのも多いし、なによりああいう文章がそういう解釈を拒むのですよね。うーんわからん。読解力に自信ある人教えて欲しいです。

最後に

古都さんの記事の冒頭に

文章に1ミリも書いてもいないことに対して勝手にブチギレて、

とありますが、人間は勝手に行間を読みます。

自分の文章には瑕疵はなく、相手のブコメは誤読なく読めているという自信がおありのようで大変羨ましいですね。

を皮肉と解釈する人がいるように、言外の意図を勝手に読み取ります。

そういったことを含めて、自分の意図が100%伝わることなんてないと思っておくと楽な気がします。皆さんに押し付けるつもりはありませんが、私はそういうつもりでこの記事も書いています。

 

これとかそういう話してくれるのかなぁ。

量子オセロというゲームを作りました。

はじめに

はじめまして。eduidlといいます。

量子オセロというゲームを作ったので、ひっそりとここで発表しようと思います。

最初の投稿にしてはかなり奇抜かもしれませんが、むしろこれを投稿するためにブログを開設したといっても過言ではありません。

量子人狼や量子将棋を知っているでしょうか。量子人狼であれば役職や生死を、量子将棋であれば駒を重ね合わせとして扱うような新しいゲームです。詳しくは、各自調べていただくとして、こんな感じの""量子ゲーム""を作りたいなと思いました。

そして一つの可能性に気付きました。オセロです。量子大富豪も考えたのですが、「マスクメン」の劣化にしかならなかったので、諦めました。

量子オセロのルール

基本は通常のオセロ同じです。大きく違うのは、石の色が重ね合わせの状態にあることです。

まず、初期配置を考えます。オセロのルールをあまり弄りたくなかったので、中央に4つ石を置くというルールはそのままです。ただ石は量子化されているので、

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の16通りの状態があります。先手が、右上の石のさらに右上の位置に石を打つとします。

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の8通りの場合、石を返すことができないため、石を置けませんが、以下の8通りは石を返すことができ、石を置けます。ここで注意しておきたいのは、持ち石も量子化されているため、相手の色を置いて返すことができる場合も含むということです。

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そして、実際に置いた結果が次の通りです。

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先ほど持ち石が量子化されていると書きましたが、自分の色と相手の色が等確率だと勝負がつかないので、自分の色が相手の色より1.2倍でやすいことにし、対称性を崩しています。(盤の確率比は左上から、5:5665566となります。)

そして、このような複数の状態の重ね合わせを表わす手段として、それぞれの石が黒である確率(%)を用いています。例えば先ほど置いた石について計算する(存在比をそれぞれ足して比をとる)と、黒:白 = 24:20 = 6:5となることがわかります。つまり黒である確率は、6÷11×100≒55%となるので、55が表示されます。実際、下の図のようになります。グレーの丸は50を意味し、黒と白が22:22=1:1であることと合致します。

表記は0は白丸、1~49は数字をそのまま白色で、50はグレーの丸、51~99は数字をそのまま黒色で、100は黒丸で表わすことにしました。

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次に後手が、白が1.2倍で表になりやすい量子石を置き、といった感じで手番を交代し、ゲームを進めていきます。

試合終了時、黒である確率が51以上の石を黒石、49以下の石を白石として扱い、石の数が多い方が勝ちです。

説明を読むより実際にやってみるとわかりやすいと思います。現実のオセロ盤では当然できないので、JavaScriptでプログラミングしてみました。こちらで遊べます。